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飽かぬ別れ

ジャンル無差別乱発

誰のためにも死にたくない

TOA:逆行ルク

本編(崩落編)
閑話休題


いろいろおかしいのはスルーの方向で。
「こんにちはマルクト帝国皇帝。三年前に一度お会いしたのですが、覚えておいででしょうか。……そうですか、やっぱりこの格好は奇抜すぎですかね。さて、謁見のために身分証明としてこの譜業を提示しておきながら何ですが、実は既に解任されていまして、今はしがない傭兵としてディストに雇われています。身分の詐称については後でいくらでもお咎めを受けます。とりあえず話だけでも構わないので聞いていただけないでしょうか。………………ええ、まあ、有り体に言ってしまえば取引ですが、あなたに不利はそうありません。私が頼みたいのは以下の通り。アクゼリュスを消滅させる許可と、そこで命を落としても構わない罪人の選出とそれ以外の人間を避難させるための人員の捻出。タルタロス襲撃を手引きしたとされるアニス・タトリンの両親の『保護』。もうひとつはこの先どうなるかで変わってきますが…いざというときは使いを出します。これを受け入れていただけたら、タルタロスで生き残り私の保護下にある兵の命と、あなたの命、ひいてはこの先の未来、預言に縛られない将来が約束されるでしょう。………最低でもあなたが死んでしまえば、オールドラントに住む全ての生物が死に絶える。…………私は預言士ではありませんよ。あえて言うなら、預言よりも確かな未来を知っているだけです」
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